★爬虫類の飼育において、紫外線が必要だという話をよく聞きますよね。実際に多くの爬虫類が
生きていくうえで、紫外線は非常に重要な役割を果たします。でも、どうしてそんなに紫外線が
重要なのかっていうことは案外知られていないかもしれません。今回のしいくのキホンは、簡単に
爬虫類と紫外線の関係についてお話します。
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| 何で爬虫類には紫外線が必要なの? |
・紫外線(UV)は人間の目では感じ取ることの出来ない波長の光ですが、日焼け
やシミ・ソバカスの原因になったりと色々な影響を及ぼします。一言で紫外線と
言ってもその波長によって微妙に作用が違いますが、爬虫類の飼育においては
UVBと呼ばれる波長が最も重要です。
全ての脊椎動物はカルシウムを主な成分とした骨を持っていてますが、その骨も
皮膚や血液と同じように代謝(中身を新しいものと入れ替える働きのことです)を
行っています。その代謝に必要なものが、まず第一にカルシウム。それ以外に
ビタミンD3です。これは骨代謝を助ける働きをするビタミンで、人間の食べ物で
言うと肝油ドロップや干しシイタケなどに含まれています。爬虫類用のカルシウム
剤の中には、ビタミンD3が含まれたものもあります。このように食べ物から
ビタミンD3を摂取する方法もありますが、通常はこのビタミン、UVBを浴びること
によって体内で形成されるものなのです。それだけでなく、頻繁に日光浴をする
爬虫類の場合、UVBを浴びないとビタミンD3が活性化しないので骨代謝が十分
に行われません。
つまり、ビタミンD3の入ったカルシウム剤を爬虫類に与えるだけでなく、紫外線を
浴びることが爬虫類の健康を保つ秘訣なんですね!
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| どんな爬虫類(両生類)に紫外線が必要なの? |
・基本的に昼行性の爬虫類(両生類)は紫外線を必要とします。
・リクガメ全般
・カメレオン全般
・オオトカゲ(モニター)全般
・フトアゴヒゲトカゲやトゲオアガマなどのアガマ科のトカゲ
・グリーンイグアナやクビワトカゲなどのイグアナ科のトカゲ
・ヤドクガエルのような昼行性のカエル
etc...
・基本的に夜行性の爬虫類や大半の両生類は、あまり紫外線を必要としません。
・ボア、パイソンなどのヘビの仲間
・ヒョウモントカゲモドキやトッケイヤモリなどのヤモリ科のトカゲ
・ヒキガエルやツリーフロッグなどのカエル
・サラマンダーなどの有尾類
etc...
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| どうすれば爬虫類に紫外線を浴びさせられるの? |
・爬虫類に紫外線を浴びさせる方法の具体例をいくつか下に挙げてみました。
飼育の参考にしてみてください。
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@ 蛍光管タイプの紫外線灯を使用するパターン
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市販の観賞魚用ライトの蛍光管を、爬虫類用の
紫外線灯に交換して使用するのが一般的です。
ZOOMED社のレプティサンやEXOTERRA社の
レプティグローなどが有名。
(1本約3,000円〜5,000円程度) |
◎注意点
・観賞魚用ライトの反射板は白ですが、白は紫外線を吸収してしまうのでアルミ箔などを張った
方が良いでしょう。
・1日10時間〜14時間程度照射しても問題ありませんが、必ず日陰になるようなシェルターを
用意してください。
・蛍光管から約30cmまでが紫外線の有効な範囲です。高さのあるケージの場合は注意して
ください。
・蛍光管から照射される紫外線量は、日に日に減っていきます。約半年が交換の目安です。
・蛍光管タイプの紫外線灯はそれほど熱を持ちませんので、ホットスポットには別にレフ電球等
を使用してください。
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A スポットライトタイプの紫外線灯を使用するパターン
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メタルハライドランプなどを利用して、非常に
多量の紫外線を照射します。
ZOOMED社のパワーサンUVや、TFW社の
サンライトREX70やHIDビーム、エムズワン
社の製品などが有名。
(約15,000円〜50,000円) |
◎注意点
・ホットスポット用の保温器具として使用可能です。あまり高温を好まない爬虫類に使用する場合
は、十分に注意してください。
・非常に強力な紫外線を照射する器具です。(自然の太陽光よりもUVBが多く出ている製品も
あるそうです)1日に6〜8時間以内の点灯時間に抑えてください。
・必ず日陰になるようなシェルターを用意してください。
・ライトの寿命は非常に長いそうですから、1年以上は普通に使用できると思います。
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B 太陽光を利用するパターン
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天気の良い日は、太陽光を利用しましょう。
最も自然で、効果のある紫外線を得られます。
もちろん、値段は一切かかりません。
紫外線灯を使用していても、たまには自然光
にあててあげましょう! |
◎注意点
・当然、外気温の低い日や冬場には日光浴は控えましょう。
・屋外に爬虫類を連れ出すので、特に脱走には気をつけましょう。彼らは意外に素早く逃げます。
・カメレオンなどの高温に弱い爬虫類の場合は、気温の上がり過ぎにも気をつけてください。
・一度にまとめて何時間も日光浴させるより、15分〜1時間程度で構わないので、なるべく毎日
日光浴させてあげた方がより良い効果が得られます。
・必ず日陰の部分をつくって、爬虫類が紫外線や高温から避難できるようにしておきます。
・爬虫類の状態の変化にすぐに気がつけるように、なるべく目を離さないようにしてください。
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・窓際にケージを置いて日光浴させる場合
はガラス越しではなく、直射日光があたる
ようにしてください。
←OK! |
・ガラス越しの日光だと、有効な紫外線が
吸収されてしまい、あまり意味がないので
注意してください。
※(株)ピーシーズから発行されている
TerraProVol.1 カメレオンのすべてに
遮蔽物と紫外線の関係をしめす興味深い
データが記載されています。それによると
ガラス越しの紫外線でもまったく意味が
無いわけではないようです。直射日光に
比べて、およそ半分くらいの効果といった
ところでしょうか?
NG!→ |
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★紫外線は、爬虫類にとって色々な役目を果たします。骨代謝を助けたり、脱皮を促したりと
いったことをはじめ、体色を鮮やかなものにしたり、ストレスを減らしたり、体表の殺菌もします。
最近では自然の太陽光に近い波長の紫外線を出すライトが爬虫類用に開発され、飼育の
楽しみ方も広がっています。人それぞれのライフスタイルに合った飼育方法があると思います
が、個人的には爬虫類を自然光にあてると、どことなく喜んでいるような気がするので、皆さん
もお時間のあるときにはペットと共に日光浴をしてみてはいかがですか? |