★爬虫・両生類を飼っていると、繁殖を狙っている場合には必ずですが、そうでなくても自分が
飼っている個体がオスなのかメスなのかはとても気になりますよね。でも、なかなか簡単には
雌雄の判別が出来ないのが爬虫・両生類の難しいところ。ところが、ヘビに限ってはそうでも
ないんです。今回は、そんなヘビの雌雄判別法を詳しく紹介したいと思います。
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| Q:ヘビのオスとメス、何が違うの? |
A:ヨーロッパクサリヘビのように雌雄で体色が違うものもいますが、基本的に
多くのヘビは外見による雌雄差がほとんどありません。
ただ、多くの個体を比較してみると、総排泄孔から尾の先端にかけての形状が
オスは徐々に細くなり、メスは急に細くなる。総排泄孔から尾の先端への長さが
オスは長く、メスはやや短い、という特徴があります。
このような特徴が現れる理由は、オスの総排泄孔から尾の先端に向かって
ヘミペニスが収納されているためです。
特殊な例としてブラーミニメクラヘビは、交尾を行わずにメスが単独で受精卵を
産卵するという生殖行為(単為生殖)を行い、産まれてくるベビーは全てメス親
のクローンとなります。そのため、このヘビにはメスしかいません。
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| Q:ヘミペニスって何? |
A:。ヘミペニスとはヘビのオスがもつ性器のことで、二股に分かれた形状に
なっています。通常、交尾にはどちらか片側しか使いません。このヘミペニスは
普段は総排泄孔から尾に寄った部分に収納されていて、交尾時のみ外部へ
出てきますので、なかなか確認することはできません。
ヘミペニスは細長い風船のような形をした器官です。普段は空気を入れる前の
風船のように収納されていますが、交尾時には筋肉の働きにより表裏がひっくり
返った状態で外部に現れます。ズボンのポケットのように収納されていて、交尾
の際には、そのポケットをひっくり返して外に出した状態になるという感じで想像
すると分かりやすいかもしれません。
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| Q:雌雄の判別法にはどんなものがあるの? |
A:先に述べた総排泄孔付近の外見の判別以外に、ボア・パイソンの仲間に
限っては総排泄孔の両脇にケヅメ状の突起があり(後肢の痕跡です)、オスは
その突起が大きく長く発達するという特徴があります。ただし、このような外見に
よる判断はあくまでも比較によるものなので、大量の個体を比べて見ないと
雌雄差を見分けることは出来ないでしょう。
また、総排泄孔付近を指で押して強引にヘミペニスを露出させるという方法も
ありますが(ポッピングと呼ばれています)、総排泄孔の筋肉が緩い幼体にしか
通用しないうえ、判別が難しく不正確になりがちです。
一番確実な方法は「セックスプローブ」と呼ばれる専門器具を使った判別法で、
オスの収納されたヘミペニス(長細い袋状になっています)に向かって棒状の
器具を挿しこみ、その深さが深ければオス、浅ければメスと判別できます。
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| Q:プローブの使い方は? |
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1:ヘビのサイズにあったプローブを選び、その先端を消毒
します。消毒液などを使っても構いませんが、薬液による
生体への悪影響を考えると、ライターやガスの火などで
あぶる方法が一番良いと思います。ただし、ライターを使うと
ススがつくので、きれいな水で温度を下げてから脱脂綿など
でススを拭き取って下さい。ススは残って黒ずみますので、
たまに目の細かい紙やすりなどでこすると良いでしょう。 |
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2:左の図のように、総排泄孔の両脇をしっかりと握って
固定します。この部分をしっかり固定しておかないと、
へビが暴れてしまい、プローブにより生体を傷つけてしまう
ことがありますので要注意!また、プローブを挿す際に
嫌がって噛みついてくるヘビもいますので、別の人にヘビの
頭を持っていてもらうと良いでしょう。一人の場合は、図の
ように親指、人差し指、中指の3本の指で尾部を固定し、
薬指、小指の2本の指で頸部を固定すると良いです。 |
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3:いよいよプローブを挿しこみます。まず、プローブの
先端にグリセリンやワセリンなどをつけて潤滑剤にしますが、
殺精子効果があるという説もありますので、繁殖期の生体の
場合は代わりに水で濡らすだけでも構いません。通常は
白色ワセリン(薬局で買えます)を使うのが一般的です。
まず、総排泄孔をおおっている腹板をプローブの先端で
めくるような感じにしながら、少しだけ挿しこみます。
総排泄孔に先端が入ったら、プローブを尾の方に向けて
ヘビと平行にします。 |
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4:総排泄孔の側面に近い部分へプローブをゆっくりと
挿しこんでいきます。決して強引に力を入れず、袋状に
収納されたヘミペニスを探し当てるように微妙に角度を
変えながら、軽くノックするように行ってください。もし、
プローブが入りづらいようでしたら、1サイズ小さめの
ものに変えてみると良いでしょう。また、ヘミペニスは
2つありますので、逆側も探ってみると案外スムーズに
挿しこめることもあります。 |
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5:スムーズにプローブが入るポイントが見つかったら、
突き当たるまで挿しこんでください。勢い良くやると、ヘビを
傷つけてしまうことがありますので、あくまでも優しくそっと。
突き当たったら、総排泄孔の部分でプローブに指をあてて
から引き抜きます。(左図参照) |
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6:引き抜いたプローブに指をあてたまま、指を目印に
総排泄孔からどの程度挿しこめたのかを確認します。
左の画像はボールパイソンの成体のもので、尾下板
12枚分くらいまで挿しこめたので、オスだったということが
分かりました。 |
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7:ちなみにメスの場合は尾下板4〜5枚分しか挿しこめ
ませんでした。ナミヘビやカーペットパイソンなど、尾の
長い種類の場合はもっと顕著に雌雄差が現れます。 |
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| Q:これは要注意!雌雄判別しづらいのは? |
A:以下のようなタイプのヘビ雌雄の判別がしづらいので要注意です!
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※※※ボールパイソンやブラッドパイソンなど、尾の短いタイプのヘビ。※※※
尾が短いため、雌雄でプローブが挿しこめる長さがそれほど変わらず、
判別が困難です。また、力が強いので、ヘビの体をまっすぐに固定する
のも大変なので、より判別がしづらくなってしまいます。
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※※※セイブシシバナヘビなど、小型のヘビ。※※※
体が小さいため、雌雄でプローブが挿しこめる長さがそれほど変わらず、
判別が困難です。また、ベビーサイズの頃は当然、総排泄孔のサイズも
小さいので、もっとも小さいサイズのプローブですら挿しこめないことが
あるので、小さいヘビは雌雄判別が難しくなります。
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さいごに・・・
★今回はヘビの雌雄判別法を紹介しましたが、なかなか自分ではプロービングやポッピングを
行うのは難しいもの。そんな時には、是非お近くの専門ショップや獣医師のところでプローブを
挿してみてもらうのが良いでしょう。そして、そのときに一番大事なのは、ここで読んだヘビの
雌雄に関する知識を持ったうえで、そのプロービングを実際に見せてもらうことです。やはり、
大切な自分のペットですから、繁殖を狙う場合はもちろんのこと、単独で飼育していてもオスか
メスかどちらなのかは知っておきたいものですからね!
お近くにショップ・獣医がないけれど、どうしても雌雄を判別したい場合や、多数のヘビを飼育
しているマニアの方は是非1セットはセックスプローブを持っておくことをオススメします。 |