ガラパコラム

第1回目 初めまして、ニホントカゲ。

(2002・12・15)

皆さん初めまして。レプタイルストア ガラパゴスの店主をやっている、二木(フタキ)です。
僕は人から爬虫類の話を聞くのが大好きです。でも、そんな話をしてくれる人もそうそういないので、代わりに
僕が今まで経験してきた爬虫類にまつわる色んなエピソードを勝手に書いていきたいと思います。

「初めまして」と言って思い出したのが、僕が初めて本格的に飼育した爬虫類、ニホントカゲでした。
日本ではカナヘビとニホントカゲが一番よく見られますが、カナヘビはザラザラして乾いた感じの皮膚感なのに
対して、ニホントカゲは光沢があってツルツルの皮膚を持っています。僕はカナヘビは捕まえてもすぐに逃がして
ましたが、ニホントカゲはだいたい持ち帰って飼ってました。そう、僕の中ではニホントカゲの方が断然プレミア物
だったのです。別にニホントカゲの方が極端に数が少ないわけでもなかったのですが、プレミア物になったのに
は訳があります。大体カナヘビはコンクリートの上やしげみの草の上などで日光浴をしているので、すぐに発見
されてすぐに捕まえられるんですが、ニホントカゲは石の下とかに隠れてることが多いんです。そして、その石の
下にはトカゲ以外の生き物、アリやダンゴムシの大群をはじめ、ナメクジ、ミミズ、ヒル、ムカデなんかのいわゆる
気持ち悪い系の奴らが無数にひしめき合っています。でも素早いトカゲをゲットするためには、その中にガバっと
手を突っ込まなければならないのです。こりゃ、見事なプレミア物ですね。(情けないことに、僕はミミズ、芋虫
なんかが大の苦手なんです・・・)

ところが僕の中学校のクラスメイトに、そんな気持ち悪い系の生き物をものともしないA君なる人物が登場。
とらえどころのない変人だったのですが僕はそんな彼とタッグを組み、下校途中にニホントカゲを毎日毎日捕まえ
ほくそ笑んでいました。学ランを着た中学生が、近所の公園の石をめくりまくって集めたトカゲの数はざっと40匹
を超え、そのうちの20匹くらいを僕が家に持ち帰って飼育しました。土を入れた大きめの水槽で飼っていたので
トカゲ達はほとんど一日中もぐったままでした。ほとんど土を飼育しているような感覚でしたが、エサのコオロギを
入れると、土の中からトカゲ達がわらわらと現れて大暴れするのは見ていて圧巻です。

そんなある日、コオロギの生き残りが何やら白いゴムのようなものをかじっているので取り出してみると、なんと
それはニホントカゲの卵でした。慌てて土をほじくりかえすと、大切そうに卵を抱いているメス親を発見。すぐに卵
を取り出して別の容器に移してから約1ヶ月とちょっとすると、見事な青い尻尾の仔トカゲ達が次々と孵化したの
です。それはそれは感動的でしたよ。「あ〜、やっぱり爬虫類って面白いな!」って再確認しました。

その仔トカゲ達は孵化後まもなく、親トカゲ達と一緒に捕まえた場所に逃がしにいきましたが、きっと今頃は彼等
の孫トカゲ、曾孫トカゲの世代も産まれていることでしょう。

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