ガラパコラム 第14回目 アマゾンのワニ −ワイルド編− ![]() (2003・11・4) 前回のつづきのアマゾン旅行編です。 釣れるわけのないルアーぶん回し術に見切りをつけて、翌日からはボートを使ったトローリング漁法 に変更になりました。ジョージは、よっぽど僕たちにツクナレ(アイスポットシクリッド)を釣らせたいよう です。トローリング漁法とは、カジキマグロなんかを釣るときのように、ボートでルアーをひっぱる方法 のことを言います。これもやっぱり普通は釣竿を使うものだと思うのですが、アマゾンでは当たり前の ように手釣りです。「時々糸を引いてルアーに動きを持たせろ!」なんて言われながら、ひたすら ボートを進ませること4時間。友人H君のルアーに本命のツクナレがヒット!立て続けに僕のルアー にもツクナレがヒット!!!どちらも全長60cmくらいの見事なツクナレでした。 味はというと、多少脂の乗った鯛といった感じで非常に美味なのですが、僕とH君のなかではアマゾン で食べた魚で一番おいしかったのは、マナウス漁港ちかくの市場で食べたピラルクの干物という意見 にまとまりました。 夜になって、ドゥカとジョージがワニを捕まえに行こうと言います。アマゾン観光では、ピラニア釣りと このワニ狩り(狩りと言っても捕まえたらすぐに逃がします)が定番中の定番。これは面白そうだと 思い、ワクワクしながらボートに乗り込み、夜の川を進んでいくこと1分ほど。「えっ、もう?」というほど 近くにワニはいました。それも1匹や2匹ではありません。川辺に生えているアシに向かって懐中電灯 の光をあてると、ギラギラと輝く可愛い眼がいたるところに!気づけば周囲はワニだらけです。 ドゥカはボートの運転をジョージに代わり、ボートの先端に寝転がっています。懐中電灯の光をワニの 眼に向けたまま、ゆっくりとボートはアシの中へ。と、ドゥカはあっという間に川に手を突っ込み、ワニの 首根っこをつかんでいました。お見事です。いや、実際ワニってかなりすばしっこい生き物ですから。 70cmくらいの若いワニでしたが、やっぱり野生のワニは風格があってカッコイイ! 旅を続けて3日目くらいから、僕たちは船長ドゥカの実家にお世話になることになり、だいたい2週間 を僕たちはそこで過ごしました。アマゾンでは皆が普通にハンモックを使って寝るのですが、僕たちも そこではずーっとハンモック生活です。案外寝心地が良くて気持ちいいので、暇さえあればユラユラ とうたた寝していました。食事は毎日同じメニューで、朝は卵、昼はジャラキーという魚を発酵させた 干物のようなもの、夜はチキンとパスタや米でした。さすがに最後の方はちょっと飽きがきましたが、 味は最高に良いのでたくさん食べてしまいます。シャワーや風呂といったものは一切ありません。 洗面、入浴、洗濯、歯磨きは家の真ん前にあるアマゾン川で行います。当然、僕もH君も同じように アマゾン川で入浴をし、歯磨きのあとはアマゾン川の水で口をゆすぎましたが、二人とも旅の途中 一度も下痢をしなかったので、案外綺麗な水なんでしょう。トイレは一つだけあったのですが、あまり にも汚くて暗くて臭かったので、僕たちは毎日野グソでした。川沿いは砂浜になっているので、用を 足したあとは砂をかぶせておけばそれでOKです。 ある朝、目の前に広がる大きな川を眺めながら野グソをしていると、なにやら「プシューッ」という音が 聞こえてきます。なんだろうと思ってよ〜く見てみると、そこには何とあのアマゾンカワイルカが! 旅の初日に会った以来ですが、こんなにも身近にいるなんて信じられませんでした。「プシューッ」と いう音は、カワイルカが川面に呼吸をしにきているときの噴気音です。一人で(尻を丸出しにしながら) 感慨にふけっていると、今度は足元に5cmくらいのタランチュラが!!!危ね〜と思いながらも冷静 にトイレットペーパーをグルグルと手に巻きつけて、タランチュラを捕獲してみます。エイッと勢いを つけて手を伸ばし、トイレットペーパーで包むようにして捕獲に成功・・・したは良いのですが、それは ただの脱皮の抜け殻でした。パリパリと音を立てて崩れてしまいました。 ちなみにアマゾンカワイルカは、本当は対して珍しくない生き物なのか、それとも僕がラッキーなだけ なのかは分かりませんが、その後も毎朝野グソをする僕のまえを通過しました。 ・・・・・まだつづく ![]() ドゥカは素手でワニを捕まえます。ワニの種類はおそらくメガネカイマンです。 ![]() 左がH君。右が店主フタキ。真ん中がドゥカです。僕たちは大はしゃぎなのに対し、 ドゥカは至って冷静です。 ![]() ドゥカの実家の前の風景です。赤い丸で示した点は、アマゾンカワイルカではなく 背泳ぎをしている僕です。アマゾン川は大きい!!! −−−このコラムへのご意見、ご要望はこちら−−− >ガラパコラムのバックナンバーを読む |