ガラパコラム

第15回目 アマゾンのテユー


(2004・1・6)


長々と締まりの無い文章で綴ってきたアマゾン旅行編も今回で最後です。

僕らが敢えて自然の豊富な場所を選んで旅行をしたということもありましたが、案の定アマゾンは野生な
場所でした。僕とH君は割と丈夫な方だったようで、旅の途中で一度も下痢や発熱など無く、毎日健康に
過ごしていましたが、少しでも不安がある人は常備薬や救急セットをもっていくなどそれなりの覚悟をして
いった方が良いでしょう。そして、何よりも気をつけなければいけないのがガイド選びです。我々のガイド、
ジョージは明るく気の良いラテン系のオッサンかと思いきや・・・。

ジョージがある日、密林の中でキャンプをしようと言いはじめました。何の気なしに僕とH君はOKの返事
をし、ハンモックと虫除けスプレー、1日分の食事をもってボートに乗ります。目的地の近くに着くと、ボート
の運転手ドゥカとはそこでお別れ。ジョージと僕とH君、3人だけで密林に分け入ることに。
テレビでよく見る探検隊のように、ナタをブンブンと振り回して小枝を切り落とし、どんどんと道を作って
行き、2〜3時間後に少しひらけたところにでました。もう、陽も暮れはじめていたので、さっさとハンモック
を吊り、食事をします。まあ、ここまでは良かったんですよ。

夜になり、あたりは本当に真っ暗になりました。まさに一寸先は闇です。と、同時にもの凄い勢いで蚊が
襲ってきます!当然、熱帯地方の蚊ですから、マラリアが心配ですよね。そこで登場するのが虫除け
スプレー。これはフロリダで買ってきた超強力タイプですから、よく効きます。が、僕たちはフロリダでその
スプレーを大量に使用していたため、残りはわずかでした。3人で少しずつ使ったら、すぐに無くなって
しまったのです。そしてジョージはキレました。「何で、貴重なスプレーを大切に使わないんだ!!!」
数分前までは、鼻歌交じりでスプレーをしていたのに。

深夜、虫除けスプレーは効果が薄れ、蚊の勢いは増すばかり。僕の周囲にはプ〜ンという音が常に
まとわりついています。ところが、H君とジョージはハンモックでスヤスヤと寝ています。そう、何故か僕は
昔から蚊にやられやすく、それはアマゾンに来ても同じでした。眠れない僕は焚き火の前でしゃがみこみ、
一晩中蚊と格闘したのです。結局100ヶ所以上刺されましたが(ジョークではありませんよ!)、数日前に
マラリア予防をしていたおかげなのか、その後も無事でした。ちなみにそのマラリア予防とは、ジョージが
ナタでそぎ落とした木の皮をかじるという簡単なものでしたが、その木の皮がマラリアを防ぐ効果を持って
いるとかいないとか・・・。材木のような味だったので、それほど噛んではいないんですけどね。

翌朝、僕たちは帰路に着きます。ほとんど徹夜状態で朦朧としたぼくとは対照的に、ジョージがあまりにも
スイスイと道を進んで行くので、「どうして迷わないんだ?」と聞いてみました。するとジョージは得意気に
「太陽を見ていると、方角が分かるだろ。」と答え、歩くスピードを上げていきます。でも、それから数時間後、
僕とH君はさっきから何度も同じところをグルグルと回っているのではないかということに気づきました。
案の定、ジョージは道に迷ったのです。もはや僕たちは何も言わず無言で歩き続けましたが、時折鳥の声
が聞こえるだけの静かな密林の中、ジョージの荒い鼻息だけがむなしく響いていました。「ムフーッ、フッ!」

その数日後、彼が綺麗な滝を見に行こうと言い、カヌーを漕いで密林に入ったこともあったのですが、やはり
その日も道に迷い、結局滝は見れずじまいでした。

それでもジョージは普段は結構気さくな奴だったので、まだましな方だったのかも知れませんが、皆さんは
見知らぬ土地でのガイド選びは慎重に!

そうそう、最後にアマゾンで一番よく見かけた爬虫類の話をします。
ドゥカの家の庭に毎日、というかいつでも何匹でもいたのですが、そいつらは警戒心が強く、すばしっこい
ので、写真の1枚も撮ることができませんでした。おそらく、Ameiva(アミーバ)もしくはCnemidophorus
(ハシリトカゲ)のようなテユー科のトカゲなのですが、何だかはよく分かりません。チョロチョロと逃げ回る
その姿はまさに「ジャングルランナー」でしたが、その素早さは「慌てて逃げている」というよりは、むしろ
「走ると早いんです!」といった感じで、まさにアマゾンの雰囲気そのものでした。



・・・・・アマゾン編はこれで終わりです。


アマゾンの病院の入り口です。毒虫や毒蛇に関するポスターが張ってあります。

タピオカでん粉をフライパンで炒ってます。これをどんな料理にでもかけて食べる
のですが、とても硬くて味もないので、最初はビックリしますが、僕とH君はクセに
なってしまい、旅の後半にはこれ無しでは食事ができないくらいでした。

ガイドのジョージにHな日本語を教えたら、何やらHなことを言いながらカメラに
向かってポーズをとりました。品が無くてすみません。

−−−このコラムへのご意見、ご要望はこちら−−−

>ガラパコラムのバックナンバーを読む