ガラパコラム

第2回目 アオジタアイランド

(2002・12・22)

僕は旅行が好きなので、結構色々なところに行きました。
大体は海外旅行ですが、やっぱり爬虫類がいないと面白くないので、ほとんどは熱帯地方への旅になります。
いつも一緒に旅行に行く僕の妻は、旅行先が決まるたびに「また熱帯かよ!」と言いますが、いざ現地に着くと
しっかり楽しんでいるのでまんざらでもなさそうです。そんなことはどうでも良いのですが、今回からは世界の
熱帯地方を旅して出会った爬虫類に関するコラム、オーストラリア編をはじめたいと思います。

オーストラリアに行ったのは1999年の11月のことです。大きな都市ケアンズから北に車で1時間ほど走った
ところにある、パームコーブという小さな町にホテルをとりました。そこを拠点に、毎日色んなことをして楽しみ
ましたが、何日目かにケアンズから船で1時間ほどの小さな島に遊びに行くことになりました。あの有名な
グレートバリアリーフを見に行くためです。

その島はとても小さく、たった一つの低い山の周りにビーチがほんの少しあるという程度の大きさでした。
地図を見ると、島の玄関口になっているビーチから山の中を歩いて裏手にあるビーチに行けるようになっていて、
しかもそこはヌーディストビーチだと書いてあるではないですか!青空の下、フルチンやオッパイまるだしで
人々が泳いでいる様はさぞかし面白いだろうと思い、妻を誘って山道を歩いて行くことにしました。山道は意外な
ほど急勾配で、うっそうとした中に時々木漏れ日が差し込む神秘的な雰囲気。ただ、僕と妻はビーチサンダルで
山に入ったので少し歩きづらく、休み休み進んでいました。

少し山に入ったところで、何やら足元でカサカサと動き回るものがいますが、音のする方向をハッと見るとすでに
そこには何もいません。そこであきらめて再び歩きはじめると、またカサカサ。こんどはハッキリと見つけました。
落ち葉の堆積した地面にいました、アオジタトカゲ。それもよく見ると1匹や2匹じゃなく、わんさかと!これはと
思い、カメラを構えると逃げ足の速い彼らはピュッと隠れてしまいます。それでもめげずに奥へ奥へと進み、
シャッターチャンスを狙いますがなかなかうまくいきません。(日本のショップでよく見かけるアダルトサイズの
アオジタトカゲよりも少し小さくて、素早いのが特徴です。)それによく見ると、典型的なアオジタ以外にもトカゲ
が何種類かいるようでした。それはアオジタよりもスレンダーな感じで、見た目は普通のニホントカゲを大きくした
ようなものなのですが、舌は青いんです。アオジタの若い個体なのかな?なんて思いながらも接近しては
逃げられを繰り返していると、誰一人いないだろうと思っていた山道の向こうから2人の熟年夫婦が歩いて
来ました。

熟年夫婦はうつむきがちで無言。表情は暗く疲れた感じで、いかにも夫婦間は険悪ムードです。きっと彼らも
ヌーディストビーチを目指したのでしょうが、あまりに山道が険しく遠いので引き返してきたと顔に書いてある
ようでした。その後すぐに我々も道を引き返し、表側のビーチに戻ったことは言うまでもありません。残念ながら
ヌーディストは見れませんでしたが、たくさんのアオジタトカゲを見ることができたので大満足でした。

下の写真は少し見づらいですが、アオジタによく似た(?)トカゲの写真です。


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