ガラパコラム 第23回目 モンモン悶々、シナワニトカゲ。 ![]() (2005・7・5) 中国南西部の渓流地帯に生息するそのトカゲは、中国でも鰐蜥(ウーシ)と呼ばれ、その意味はやはり ワニトカゲ。学名もShinisaurus crocodilurusつまりは、中国のワニっぽいトカゲという意味。要するに見た感じ が限りなくワニっぽいんです。全長で40cmほどまでしか成長しませんが、尾や背部の鱗はまさにワニ! しかも半水棲で、生態までもがワニっぽい!!!こりゃ、ワニ好きの僕としては是非飼育してみたい憧れの トカゲなんですが、なかなかどうして手が出せない理由がありまして・・・。 このシナワニトカゲ、中国ではパンダ・キンシコウと並んで三大珍獣として大切に保護されているうえ、10年 くらい前(だったかな?)にCITES附属書のU類に入り、国際商取引は極めて難しくなりました。僕がまだ ティーンエイジャーだった頃には、中野のA店なんかではアメリカザリガニを売るかのごとく適当に、しかも 今から考えれば破格の値段でシナワニトカゲを販売していましたが、CITESUに入った途端にいたるショップ で値段に0が一個増え、貧乏学生だった僕には手の届かないトカゲになってしまいました。でも最近じゃあ、 CITES入りした頃に比べればだいぶ値段も下がってきて、ちょっと探せば気軽に手に入るトカゲって感じで 販売されているのをよく見ます。とても状態の良いペアなんか、ホントに喉から手が出るほど欲しいんですが、 そこをぐっとこらえて我慢です。その理由は、現在日本国内でペットとして販売されているシナワニトカゲは、 ほぼ100%が密輸により輸入されたものだから。なんてったって中国の三大珍獣として保護されてるんだから、 普通に考えて正規輸入できるわきゃないんですよ!で、僕は、好きなトカゲこそ密輸ではない、クリーンなルート を辿って来た個体を飼育したいというモットーを頑固に守り、飼いたいけど買えないシナワニトカゲを目前にして モンモンとした日々を送っているわけです。 ま、そうは言っても密輸であることを知ってか知らずか、販売している業者さんや飼育しているマニアの方々が たくさんいるのは事実。そして「交尾してます」っていう話もよく聞くし、持ち腹ベビーが産まれた(シナワニトカゲ は胎生種)っていう話もよく聞きます。つまり、繁殖はそれほど難しい種類ではないんですよ。でも、なぜCB 個体が市場になかなか出回らないのか?それにはおそらくこんな理由があるんです。 カメの本なんかを出してる「T」さんという変人がおりまして、彼とシナワニトカゲの話をした時のこと。 僕 「シナワニトカゲを殖やしたことがあるんですってね!」 Tさん 「うん。あれね〜、ベビーが育たなくってみんな失敗してんだよね〜。」 僕 「どんな風に失敗するんすか???」 Tさん 「ベビーがずっと成長しないのよ。で、ある時期に急成長して死んじゃう・・・。だから、急成長しない ように育てれば、ベビーはちゃんと成長するんだよね。」 僕 「へ〜〜。で、どうやったら急成長しないんですか?」 Tさん 「それはね、、、、、えへへ、ヒ・ミ・ツ!」 ふざけんじゃね〜よ、Tさん!!!こういう重要なネタはさ、どんどん公表していこうよ、今後のためにも。 そういう貴重なデータを公表して、たくさんCB個体が出回らないと、俺がいつまで経ってもシナワニトカゲを 飼えないじゃん!ホントに・・・。とにかく、ベビーがうまく育たないから、累代的に殖えていかないってこと なんですよ。アメリカなんかでも頑張って殖やしてるブリーダーはいるみたいなんだけど、きちんと商業 ベースに乗るほど順調には殖えていないみたいだし、ここはひとつ、ニッポンが頑張ってブリーディングを 行うべきなんじゃないでしょうか?そして、誰か僕にシナワニトカゲ(国内CB)を下さい(?) 最後に現地でのシナワニトカゲの通称を3つ紹介します。 1、大睡蛇(ターシュイシェ)・・・よく眠るヘビ。つまりは普段、ちっとも動かないということ。 2、落水狗(ルオシュイコウ)・・・木の枝から水に飛び込む。つまり、警戒心が強く、人に馴れないということ。 3、雷公蛇(レイコンシェ)・・・噛みついたら、雷が鳴るまで離さない。 うん、いいトカゲですよね!!! 今回のコラムをご覧になって「CITESって何?」と思った方や「CBって何?」と思った方は、 こちらをクリックして「しいくのキホン」をご覧下さい。 −−−このコラムへのご意見、ご要望はこちら−−− >ガラパコラムのバックナンバーを読む |