ガラパコラム

第24回目 捨てるカメあれば、拾うカメあり。


(2005・9・19)


飼育のモラルって何でしょう?

最近、ペットとしての爬虫・両生類が何かとニュースになっていますよね。
マレーガビアルやヘサキリクガメ、ホウシャリクガメの密輸、オーストラリアへの爬虫類持ち込み、
こんなのは言語道断ですが、それ以外でとにかく最近よく耳にするのが脱走(なのか「捨てた」
のかは分かりませんが・・・)に関するニュース!

こういうのやめて下さい、ホント。なにかとメディアは大げさにしたがりますから。「4mの黄色い
インドニシキヘビが脱走」って、これ、ホントに4m???しかも、インドニシキヘビじゃなくてビルマ
ニシキヘビでしょ?それから、「50cmのボールパイソンが公園へ散歩に連れて行った際に脱走」
という事件。ヘビを散歩に連れて行くこと自体が間違ってますが、ラジオでも「50cmのニシキヘビ。
怖いですね〜!」とか言ってるし。トホホ・・・。

こんなことやってるから「爬虫類飼ってる奴ってキモい!」なんて言われちゃうんですよ!!!
そんでもって、こういう「キモい」運動がエスカレートした結果できた法律が特定外来生物法。
これがまたヘンテコリンな法律なんですわ。要するに逃げた場合に帰化する可能性のある生き物を
入れない・捨てない・拡げないの三原則を元に、何でもかんでも禁止にしてしまおうっていう法律で、
具体的には爬虫・両生類の場合、カミツキガメ・グリーンアノール・ブラウンアノール・タイワンスジオ・
タイワンハブ・ミナミオオガシラ・オオヒキガエルの飼育、繁殖、運搬、輸入、保管、捨てる、譲渡が
禁止されています。ま、至極偏った見方による選定で決められた種ですが、とにかくカミツキガメと
同様にグリーンアノールを飼育することも禁止になってしまったのです。たとえそれが北海道の
厳寒地であったとしても。

税金や外交に関してはまったく世論を尊重しない政府も、メディアにギャーギャー言われれば
「爬虫類キモイ」と思うのは同じようで、的確に世論を尊重してくれます。

じゃ、最初に戻って、飼育のモラルって何でしょう?ここから先は僕の一意見なので適当に
聞いて欲しいのですが、ズバリ言うわよ。飼育のモラルとは、飼育する生き物のことをしっかりと
理解すること。飼育する生き物がどんな生き物なのかをしっかりと知ることにあると思います。
例えば、ミドリガメが大きくなってきて手におえなくなったので近所の池に捨てました。これは、
飼育する際にミドリガメの最終的な大きさを知らなかったから、手に負えなくなってしまったの
ではないですか?ヘサキリクガメやマレーガビアルを業者から買った人は、いったいどういう理由で
野生に現存する個体数が減ってしまったのかを知っていたのでしょうか?

それでもやっぱり衝動買い(飼い)をしてしまったり、どうしても気性が荒くて手に負えなかったり、
引越して家が狭くなるなどなど、爬虫・両生類を飼っていて「手放すか・・・」と思うタイミングがあるのも
事実。さて、そんなときにどうするか。絶対に!絶対に!!絶対に!!!!!!捨てようとは思わ
ないで下さい。どんなに自分が「こんなつまらんカメ。」とか思っていても、必ずどこかにそれを
欲している人はいるのです。ショップに引き取ってもらったり、ネットオークションを使えばおそらく
どこかで必ず引き取り手は見つかるはずです。ひょっとした思いつきで衝動買い(飼い)した爬虫類を、
ひょっとした思いつきで手放すときには、じっくりと気長に考えて行動して下さい。それが彼等に
対するせめてもの思いやりかもしれません。

でも、特定外来生物法・・・。譲渡も禁止だもんな〜。
これじゃ、捨てる神も拾う神もあったもんじゃないですね。やっぱりこの法律、ムチャクチャかな?



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