ガラパコラム

第4回目 とりあえずワニ

(2003・1・28)

前回に引き続きオーストラリア北東部を旅行していたときの話です。

僕と妻の泊まっていたホテルのロビーには色々な観光案内のパンフレットが置いてあったのですが、
さすがはオーストラリア。ワニの写真が出ているパンフレットがいくつもあります。いくつか手にとって見て
みると、どうやらホテルのすぐ近くに動物園があるようです。それも、ワニがメインの動物園が!
僕達はすぐにその動物園に向かいました。

旅行といえば熱帯地方を訪れる僕ですが、行く先々で必ず会いに行くのがワニです。そう、「とりあえず
ビール!」じゃなくて「とりあえずワニ!!!」なんですね。爬虫類・両生類なら何でも大好きなのですが、
やっぱり昔も今もダントツ1番はワニ。何しろ利口そうだし、カッコいいし、でかいし、とにかく良いこと(?)
だらけの爬虫類の王様ですから。いつかは広いスペースでワニを飼うことが目標の一つです。

話がそれました。

ホテルから車で5分もかからないくらいの距離にその動物園はありました。動物園と言っても、ただ道路
沿いに金網のフェンスが張ってあるだけの簡素なつくりなのですが、中に入ってみると意外に広々していて
のどかな公園のようで、素敵な雰囲気です。肝心の動物は、全てオーストラリア産のものなので我々に
してみるとかなり珍しいものばかりでした。特に爬虫類は種類も量も豊富で、メルテンスモニターやブラック
ヘッドパイソンなどの日本ではなかなか見られないものも、当たり前のように展示されています。ちなみに
その動物園でも爬虫類のエサには日本と同じように冷凍マウスを与えているようで、動物園スタッフは
強烈な日光を利用してマウスを自然解凍していました。

色々な動物を見ながら、いよいよワニのいるエリアへ突入です。オーストラリアではフレッシュウォーター
(淡水)クロコダイルと呼ばれるオーストラリアワニと、ソルトウォーター(海水)クロコダイルと呼ばれる
イリエワニの2種がいて、前者は「おとなしいワニ」で後者が「恐ろしいワニ」と言われています。
ワニエリアには広々とした囲い込みが3つほどあり、そこにはたくさんの「おとなしいワニ」が飼われていて
日光浴をしたり、泳いだりしていますが、時々ワニ同士がぶつかりあうと結構激しくケンカをしています。
「おとなしいワニ」でこれとは、さすがはワニ。パワーは半端じゃないです。

で、その奥に進むと今度は少し狭い囲い込みの中に1匹ずつ「恐ろしいワニ」が飼われています。
こっちは1匹だけなので、はっきり言って全く動きません。でも、見ているだけで恐ろしさは十分に伝わって
きます。何しろ大きいんです。目測ですが、軽く4メートルは超えていたように思えました。その偉大な存在
にしばし圧倒されていたときのことです。なんと動物園スタッフが、そのワニの囲い込みの中にひょいと
飛び込みました。どうやらエサを与える時間がちょっとしたショータイムになっているようで、そのスタッフは
片手に鶏肉、片手にデッキブラシを持って「恐ろしいワニ」にスタスタと近づいていきます。いくら馴れている
こととは言え、あのムツゴロウ氏もライオンに指を食われたほどです。「大型肉食動物を相手に油断をしすぎ
じゃないのか?」と思いましたが、スタッフはワニの鼻先をデッキブラシで数回叩くと、もう一方の手に持った
鶏肉をワニの口に放り込んでいきます。そして、エサがなくなるとワニはおとなしく水の中に戻っていきました。
スタッフはまたすぐに柵を乗り越え、他のワニのところへ行ってしまいました。その間、たったの3分ほど。

う〜ん。「恐ろしいワニ」がおとなしく人の言うことをきいていた。何とも不思議な光景ですが、どことなく
ほほえましいものがありました。

大きくて強くて賢いワニ。素敵ですねー!あ〜、飼ってみたい!!!

下の写真が餌付けショーの様子です。このお兄さんの身長は185cmくらいです。


−−−このコラムへのご意見、ご要望はこちら−−−

>ガラパコラムのバックナンバーを読む